生き方はメークで隠せない! 新卒採用担当のホンネ【国内メーカー編(1)】

生き方はメークで隠せない! 新卒採用担当のホンネ【国内メーカー編(1)】

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エントリーシートや面接のほかに、就活生が壁にぶつかり悩むのが、メークやヘアスタイル、そして身だしなみ。「スーツのボタンは1つ? 3つ?」「個性を出すためにほかの人と違うメークや格好をした方がいいの?」など、まわりの声に惑わされる就活生も少なくないはず。

この連載では、金融、マスコミ、メーカーと、さまざまな業種の新卒採用担当の方にお話を聞き、採用担当だから話せる本音や面接でのポイントなど、就活生が「いま聞きたいすべて」をたっぷりと聞いていきます。

今回は、清涼飲料水の製造、加工および販売を行うコカ・コーライーストジャパン株式会社の採用課の三浦麻友子さんに、面接やエントリーシートでのポイントを伺ってきました!
公開日:2016/5/30

面接後の態度が悪いと、「あれ?」と思うことも……

—コカ・コーライーストジャパンはどのようなお仕事をされている会社なのでしょうか?

「コカ・コーラ」をはじめ「ファンタ」「アクエリアス」「綾鷹」「ジョージア」「い・ろ・は・す」など50種類以上のブランドのコカ・コーラ社製品を関東・東海・南東北地域において製造・販売している会社です。2013年7月、関東にあった4つのコカ・コーラボトラーが経営統合して「コカ・コーライーストジャパン」が誕生してからまだ3年。海外からも経験豊富な人材が集まり、さまざまなカルチャーが入り混じった環境です。

—会社が統合されると、さまざまな変化がありますよね

はい。いまの段階では、変化をポジティブに受け止められる人材を一番に採用したいと思っています。学生さんとお話をしていると、安定型の思考を持つ人が増えているように感じるんです。採用のお問い合わせでも、「残業時間はどれくらいか」「社員のためにどんなことをしてくれるのか」ということをダイレクトに聞いてくる学生さんもいるんですよ。

—そうなんですか!

もちろん、自分が身を置く会社ですから、細かいことまで把握することはすごく大事なこと。ただ、弊社は新しい会社だからこそ、変化を柔軟に受け止められる人材を求めています。「絶対安定型の大手企業を選びたいのであれば、弊社はやめておいた方がいいかもしれない」と伝えることもあるんです。現状を伝えたうえで、それでも「御社で働きたい」と言っていただけると、すごく嬉しいんですよね。

—そういったやる気に満ちた学生さんは見ていてわかるものですか?

わかりますね。活き活きしている姿は、見ていてこちらも気持ちがいいですから。ただ、面接でしっかりと話しているにもかかわらず、部屋の外に出た瞬間に姿勢がダラッとしたり、エレベーターホールに着いた矢先に態度が悪くなったりすると、「あれ?」と思うこともあるんです(苦笑)。

—油断したときにこそ、本来の人間性がでますからね。

はい。気が抜けたときに普段の姿が出ますから、そこでふと目につくような態度、行動をする人は、普段もそうなのかなと思ってしまいます。

面接後の態度が悪いと、「あれ?」と思うことも……

気の抜けたときにこそ普段の姿が出るので、要注意!

「マイナス要素を作らない」という意味でも、清潔感溢れるメークと格好がオススメ

—エントリーシートでは、どんなところに注目されていますか?

まず基本的な文章力は見るようにしています。例えば、「である」調と、「です・ます」調がいっしょになっていると、もったいないなと思いますね。

—内容に関してはいかがでしょう?

なぜ弊社で働きたいのか、どんな小さなことでもいいので具体的なエピソードを書いている学生が目につきやすいです。例えば、弊社の製品に関してのエピソードや、働いている社員の姿をたまたま見かけたとか。あとは、過去に壁にぶつかって乗り越えた経験や、長く続けていることなどを書いていただくようにしています。

—エントリーシートに合格した後は、面接があると思うのですが、そこでの第一印象ではどんなことを重要視されていますか?

弊社は清涼飲料を扱う仕事ということもあり、清潔感は大事なポイントです。面接では清潔感のあるスーツとナチュラルなメークで来てもらえるのが一番ですね。もちろん、ビジュアル面が合否に直結するわけではありませんが、面接での受け答えが同じような二人がいて、片方は清潔感があって、もう片方の学生はシャツがよれて髪がぼさぼさだとしたら、前者が採用となると思うんです。自分からマイナス要素を作らないという意味でも、清潔感溢れるメークと格好で受けることをオススメします。

—自由な雰囲気で受けた方がいいのではと考える学生がいると思うんですが……。

たしかに、「コカ・コーラ」はアメリカ生まれですし、弊社の上層部も海外の方が多いため、グローバルとのやり取りも多いですが、会社としては古くからの日本企業の流れも汲んでいるんですよね。ですから、弊社のメインである営業職において、個人の容姿や見た目をアピールするような個性はあまり重要視していません。

—営業職ではどのようなお仕事をするのでしょうか?

飲食店や売店などで弊社製品を取り扱っていただけるよう、直接お客さまとやり取りを行います。お客さまとのコミュニケーション能力が問われますから、面接では自分の言葉で、自分の体験をしっかりと伝えられるかが大事になってきますね。

生き方は顔に出るから、メークをしても隠せないもの

—ちなみに、三浦さんは、就活でどんな受け答えをしていたんですか?

私は中途採用組なので、弊社は2社目なのですが、最初の会社で受けた面接では、思っていたことを素直に話した記憶があります。あまりに飾らずに自分の言葉で話したので、入社後に面接をした社員から、「あんなにあけっぴろげに話す子はいなかった」と言われたことも(笑)。私がそうだったからか、いまも面接では素直に心の内を話してくれる学生さんが気になります。

—話の内容を誇張してしまう学生さんも多そうです。

たまに、エントリーシートに「高度なコミュニケーション力を身につけました」「私はこの能力が絶対に活かせます!」と書く学生さんがいるんですが、自信は伝わるものの、内容があまりに抽象的すぎて「高度ってどれくらいだろう?」「具体的にどんなことに活かせるんだろう」って考えてしまうんです。面接官が求めているのは、具体的な根拠なり、経験。大きくなくていいですから、飾らずに話したほうがいい印象になると思いますよ。

—自分の経験を素直に自分の言葉で話す、ということが一番いい印象を与えるんですね。

その人の生き方って、顔に出ると思うんです。それはメークをしても隠せないものなんですよ。キレイとかそうじゃないとかではなく、どんな環境で、どのように生きてきたのかは、顔立ちに出てくると思うんです。いろんな経験をして、例えば辛いことがあってもそれを乗り越えていれば、すごくいい顔をしているし、打たれ弱さや強さもなんとなくわかるんですよね。

—顔を見るだけでわかるものなんですね。

社会に出ると、学生時代とは比べものにならないほど大変なことが起きるし、プレッシャーもあるんです。それに耐えられるかどうかは必ず見るようにしていますね。なので、何かに挫折した経験があった方が、採用においてはプラスに働くかもしれません。

生き方は顔に出るから、メークをしても隠せないもの

「高度なコミュニケーション力を身につけました」「私はこの能力が活かせます!」と言われても……?

自分なりの「軸」があれば、どんな変化があってもブレずに自分らしくいられる!

—三浦さんがいまのお仕事を楽しいと思う瞬間はどんなときですか?

学生さんがどの会社に就職するか悩んでいるときに話を聞く機会がよくあるんです。もちろん、弊社に入ってほしいという想いはありますが、そこはその学生さんの人生。無理強いすることはしたくないので、彼らが何を優先するのかとことん聞くことに徹しています。ちゃんと自分で決めないと納得できないと思いますし、無理やり入社してもらったとしたら、何かあったときにアドバイスした社員を責めることになると思うんですよね。その上で、「コカ・コーライーストジャパンでがんばりたい」と言ってくれたときはすごく嬉しい瞬間です。

—きちんと話を聞いてくれるのは、学生さんにとっても嬉しいことですよね。最後に、就活生にメッセージをお願いします。

会社ではすべてにおいて、「目的意識」が必要になってきます。最近の学生さんは、留学やゼミ、アルバイトなどさまざまな経験をしていますよね。それをただ経験するだけではなく、そこから何を学んだかが大事。遊びでも何でも、目的意識をもって取り組んでほしいと思っています。

—将来のビジョンを持つことが大事ということでしょうか。

う~ん……。明確なビジョンを持つことは、変化のスピードが早いいまの時代ではすごく難しくなっていますよね。弊社の場合は、5年後どころか、来年どう変わっているか予測できないほどの勢いで変化が進んでいます。だからこそ、変化に柔軟で、臨機応変に対応できることが重要です。そこに自分の「軸」さえあれば、どんな変化があってもブレることなく、「自分らしく」いられると思うんです。まとめると、「将来の具体的なビジョンは決められなくても、『いまの自分はこれが好きだ』『いつかこうなりたい』という何らかの『軸』は持っておいてください」というところでしょうか。それさえあれば、いい結果につながると思いますよ。

—ありがとうございました!

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