「ありのままの魅力を見せてほしい」 新卒採用担当のホンネ【国内メーカー編(2)】

「ありのままの魅力を見せてほしい」 新卒採用担当のホンネ【国内メーカー編(2)】

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エントリーシートや面接のほかに、就活生が壁にぶつかり悩むのが、メークやヘアスタイル、そして身だしなみ。「スーツのボタンは1つ? 3つ?」「個性を出すためにほかの人と違う格好をした方がいいの?」など、まわりの声に惑わされる就活生も少なくないはず。

この連載では、金融、マスコミ、メーカーと、さまざまな業種の新卒採用担当の方にお話を聞き、採用担当だから話せる本音や面接でのポイントなど、就活生が「いま聞きたいすべて」をたっぷりと聞いていきます。

今回は、綜合飲料メーカーのキリン株式会社で人事を担当する高野友理香さんに、エントリーシートの書き方から面接で注目していることまで幅広く伺ってきました!
公開日:2016/5/30

エントリーシートは自然体で書く方が本来の魅力が出てくる!

―キリンではお酒からジュースまで、さまざまな飲みものを扱っていらっしゃいますよね。どのような業務をしているのでしょうか?

弊社は飲料の開発から製造、販売まで手掛けている綜合飲料メーカーです。現在どんなトレンドがあるかを分析し、マーケティングを行い、工場で商品を作り、販促に乗せて営業がお店に届けるといった一連の流れをすべて社内で行っているんです。「キリン一番搾り生ビール」などのお酒もあれば、「キリン午後の紅茶」などの清涼飲料までをひとつの会社で展開しているのは、弊社の特徴でもありますね。

―さまざまな部署がありそうですが、新卒採用は職種別採用ですか??

職種別採用は行っておらず、事務・営業系と技術系の2つのコースで総合職として採用を行っています。どの部署に配属されるかわからない中で共通して大事にしているのが、「オーナーシップ」、つまり「当事者意識」なんです。

―それはどういったものなのでしょうか?

エントリーシートに、自分が所属していた組織がどれだけすごいかを書いている学生さんがたまにいますが、それはその学生さんのアピールではなく、組織のアピールになっていますよね。そうではなく、自分だからこそできることが何かを考えて、実行に移したという「当事者意識」が大事。それがわかる学生さんにすごく惹かれるんです。

―どんな場所であったとしても、「自分がその組織のために何をしたか」をアピールできるというのが大事なんですね。

そうですね。よく、アルバイトやサークルなどで経験したことは人並みだから、書いても目立たないのではと考える学生さんもいるんですが、そんなことはありません。それよりも、何を考えてどう取り組んでいたのかがわかれば問題ないと思います。あと、あえて難しい言葉を使って抽象的に書こうとする方もいるかもしれませんが、自分の言葉で書いているほうがしっかりとこちらに伝わってくる気がします。自然体の方が、本来の魅力が出てくると思いますよ。

エントリーシートは自然体で書く方が本来の魅力が出てくる!

活動の派手さではなく、自分ができることが何かを考え行動した経験をアピールしてほしい!

いろんな経験を積めば、いつかは点と点が線になる

―エントリーシートの写真は、どんなものが良い評価となるのでしょうか。

写真は良い、悪いの評価をつけるために載せてもらっているのではありません。さすがに、自撮り写真や私服で写っているものは驚くこともありますが、TPOをわきまえた証明写真であれば、何の問題もありません。あくまでも写真は、エントリーシートを読みながら「この人はどんな人なのかな」という風に立体的にイメージをしていくときに参考にしているので、気にしすぎなくていいと思いますよ。清潔感のある証明写真であればいいと思います。

―面接で見ているのはどんなところでしょうか。

さまざまな項目がありますが、「高い目標を持ち、それを最後まで粘り強くがんばれるかどうか」を重視しています。自分が持った目標を達成しようとする意志が強ければ、まわりを巻き込むことができると思いますし、何よりそれがオーナーシップにつながってくるんです。あとは、働くイメージがわいているかどうかも大事ですね。

―それは、企業研究をしているかどうかということでしょうか?

そうですね。入社前の理解が足りず、入社して数年でやめてしまっては学生さんも弊社もハッピーではないと思うんです。だからこそ、学生さんがキリンという舞台で成果を出しながら活き活きと活躍できるかは面接でしっかり見るようにしています。

―もし、入社した後にミスマッチがあったとしたら、学生さんはどう対処することがベストだと思いますか?

どんな仕事であっても、まずは素直に目の前の仕事を一生懸命やってみるという経験を積めば、点と点が線になると思うんです。いま、自分が思っていたことと違うことをしていたとしても、一生懸命やっていれば必ず誰かが見ていてくれて、次のステップにつながるので、どんなことも前向きに「夢に近づいているんだ」と思いながらがんばれる人を採用したいと思っています。

—ちゃんとがんばっている人を見てくれるシステムになっているんですね。

もちろんです。そこに関しては本当に理解があり、がんばれば評価をしてくれる会社です。入社後も、年に複数回、上長との面談の機会もあり、やる気のある人に対してはちゃんと向き合ってくれる会社ですよ。

面接もエントリーシートも、ありのままが好印象

―スーツは無地のものがよいとか、こういった髪型はNGということはありますか?

特にありません。スーツに関しても、グレーだろうが、ストライプだろうが、その人が良いと思うものであればいいのではないでしょうか。おしゃれと身だしなみは異なるので、人に不快を与えないものであれば、どんなものでも大丈夫。ただ、しっかりと面接で良いことが言えていても、よれっとしたシャツを着ていてはもったいないと思うので、その辺りは気にかけた方がいいかもしれません。

―見た目という点では、相手に不快を与えていないかは気を配ったほうがいいですね。その上で、話す内容が問われると。

はい。面接もエントリーシートも、ありのままを語る人が好まれると思います。自分のことを活き活きと話せる人の姿を見ると、この人であれば入社後に「KIRINパーソン」としてどんなことでもがんばれるんだろうなと思うんです。

―「KIRINパーソン」とは、具体的にどんな人のことを言うのでしょうか。

嬉しいことに、「キリンの人は誠実ですね」と言っていただけることが多いです。社内であっても、社外であっても、「誠実な仕事をする」という点は共通している気がします。一方で、従業員一人ひとりの内面にはメラメラ燃えるような熱さもあり、どんなことにも愚直に一生懸命活動する人が多いですね。あとは飲みものを通して驚きや感動を届けている会社なので、基本的にみんなポジティブ、というのもあるかもしれません(笑)。

―素敵ですね!

こんな風に自分が働く会社を自画自賛するのは恥ずかしいんですが、実際に働く人間は愛社精神が強い人が多いんです。その理由は、「Passion & Integrity」、つまり熱意と誠意という価値観を掲げていて、社員みんながこの二つの要素を持っているからかもしれないですね。面接でも、その価値観が体現できるような人を採用したいと思っています。

―愛社精神が強いとのことでしたが、自社の製品は好んで飲まれているんですか?

もちろん! 弊社の商品がその売り場になければ喉が渇いていても我慢するくらい(笑)。きっと、働いていて居心地がいいからこそ、愛せるんだと思うんですよね。

面接もエントリーシートも、ありのままが好印象

同じ価値観を持った社員が集まっているので、みんな自分の会社のことが大好きなんです

就活はゴールではなくて、スタート!

―では、最後に就活生にメッセージをお願いします。

就活は人生の中で大きなタイミングだからこそ、選択する道が正しいかわからなくなることもあるはず。そんなときは、自分はこれまで何をしてきて、どんな人間で、どんなことにワクワクしてモチベーションをあげてきたのかを参考にして、自己分析をすることが大事だと思いますね。

—就活はいままでの自分を振り返って自己分析をする機会なのかもしれませんね。

自己分析ができたら、企業研究をして、どの会社なら一番自分を発揮できるかを擦り合わせる。それが一番幸せな就活だと思うんです。自分を飾るのではなく、ありのまま、素直な姿で立ち向かうのが一番だと思います。

―就活はゴールではないですからね。

本当にその通りです。就活はゴールではなくて、スタート。自分がこの会社に入れば活き活きと働けて、積極的な成果を出していけると自信を持って話していることが、一番の輝きになると思うので、自分らしさを大事にして挑んでもらいたいと思います。

—ありがとうございました!

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