キーワードは「清潔感」。新卒採用担当のホンネ【金融業界編】

キーワードは「清潔感」。新卒採用担当のホンネ【金融業界編】

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エントリーシートや面接のほかに、就活生が壁にぶつかり悩むのが、メークやヘアスタイル、そして身だしなみ。「スーツのボタンは1つ? 3つ?」「個性を出すためにほかの人と違うメークや格好をした方がいいの?」など、まわりの声に惑わされる就活生も少なくないはず。

この連載では、金融、マスコミ、メーカーと、さまざまな業種の新卒採用担当の方にお話を聞き、採用担当だから話せる本音や面接でのポイントなど、就活生が「いま聞きたいすべて」をたっぷりと聞いていきます。

今回は、金融系某大手企業の新卒採用担当の方にお話を伺ってきました!
公開日:2016/5/30

エントリーシートは奇をてらわずに自分の気持ちをストレートに伝えよう

―どんなお仕事をされていますか?

「金融」と聞くと、「堅そう、難しそう」といったイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが、私たちは「金融」も「サービス業」の一つだと考えています。お客さまの課題を解決するだけでなく、未来にむけていま何をすべきなのかを提案させていただいています。扱っている商品が「お金」ということで、「お金を使うサービス業」と言うとわかりやすいかもしれないですね。その中で私は、主に新卒採用に関する仕事をしています。学生たちに弊社の魅力を伝えられるようにイベントを企画や運営をしています。

―具体的にはどんなイベントなのでしょうか?

講演会や、座談会形式で社員と話せるイベントが中心です。

―そこで学生さんたちの生の声も聞けるんですね。

はい。学生さんとイベントで直接話しているうちに、弊社の仕事に興味を持ってくれて、目を輝かせてくれる瞬間があるんです。その瞬間は、本当に嬉しいですね。そういった学生さんが最終的に入社してくれたときは、すごくやりがいを感じるんです。

―面接を受ける前に、まずエントリーシートが重要になりますが、ここでは何を一番重視されますか?

自分の感じたことや考えがきちんと書いてあるものが好ましいです。誰かのマネではなく、等身大の姿がわかるものがいいなと思います。

―自分の気持ちをストレートに伝えることが大事なんですね。

そう思います。

エントリーシートは奇をてらわずに自分の気持ちをストレートに伝えよう

誰かのマネでは、伝わらないことも。自分の気持ちをストレートに伝えるのが大事!

特定の世代だけではなく、全世代によい印象を与えられるメークが◎

―エントリーシートをクリアした後は面接となりますが、そこでチェックしている部分はどういったところなのでしょうか?

最初にお伝えしたように「サービス業」である以上、その学生さんが入社したときに、お客さまに対してどのようにサービスを提供できるかどうかもチェックしています。その「能力」を見極めるために、形式的な一問一答式の面接よりも、本人の話を掘り下げていくような面接をしています。

―質問内容で重視するポイントはどこでしょうか?

がんばった経験だと思います。バイトでも、サークルでも、ゼミでも何でもいいんです。自分ががんばったことをいきいきと話している学生さんの姿には、すごく魅力を感じます。自分の経験の中でやってきたことを活かし、お客さまにも同じような情熱で接することができるような人なら、ぜひ入社してほしいですね。

―なるほど。見た目の第一印象としてはいかがでしょうか?

私たちの仕事は金融系の会社なので、入社後に幅広い年齢のお客さまと会うことになります。ですので、特定の世代だけではなく、全世代によい印象を与えられるメークがいいですね。TPOをわきまえることも重要だと思うので、あまりにも派手なメークで来てしまう学生さんは、たとえ話す内容がしっかりしていたとしても、面接の場にしてくるメークなのかなと違和感を感じてしまうかもしれません。

―そのような派手な印象の学生さんは、結構いらっしゃいますか?

弊社を受ける学生さんの中に、茶髪やつけまつげなどで来る人は見たことがないですね。やはり、金融系というだけで、真面目な職業だと感じるんだと思います。とはいえ、うちで働いている男性がすべて七三分けの髪型というわけではないですよ(笑)。

「オシャレな人=仕事ができる人」ではない!

―よく、個性を表現するためにほかの人とは違う服装をする人もいると思います。そういった学生さんは、採用担当の目にはどう映りますか?

う~ん。業種にも寄るかとは思いますが、金融系の仕事では、オシャレに気を使っているから採用ということにはなりません。「オシャレな人=仕事ができる人」ではないですからね。それよりも、常識的に考えた服装やメーク、髪型で、なおかつコミュニケーションがしっかりと取れる人が好ましいと思います。

―常識的であることが一番必要だと。

お客さまと接する仕事ですので、一番必要なのは、「清潔感」だと思います。そういえば、派手な子はいないにしても、まれに髪の毛がボサボサの子がいて、ちょっと気になりますね。思わず寝坊したのかなとか身だしなみに気を使わない人なのかな……などと思ってしまいます。

―たしかに、印象はよくはないですよね。

そうですね。何を基準に「印象がよくない」と言うのかというと、「お客さまの前に立ったときに、失礼がないか」。「あまりにもスーツがしわくちゃ」とか、「ズボンからシャツがはみ出ている」とかも、マイナスにはなりませんが、気にはなります(笑)。どうしても、雑な印象は受けると思いますよ。常識的で、かつ清潔感を持った服装であれば、あとの細かい部分は気にしていません。

―となると、「1つボタンのジャケットはカジュアルに見えるから、3つボタンの方が受かりやすい」など、都市伝説に近い就活生のジンクスはあまり関係なさそうですね。

ボタンの数ですか!? 1ミリも見ていません!(笑)たしかに、襟のありなし、シャツの形、ジャケットのボタンなど、学生さんたちが「これでは落ちちゃうかも」と気になるところはたくさんあると思います。でも、面接官はそんな細かいことにはこだわりません。それよりも、学生さんが、そのスーツを着ることで自信を持てるなら、ボタンの数が多かろうが、少なかろうが、襟があろうがなかろうか関係ないと思います。

―細かいところを気にするよりも、自信を持てる格好を見つけたほうがいいんですね!

自分が自然体でいられるように準備するのが一番だと思いますよ。あとは、接客の仕事ですので、明るく目を見て話すなど、当たり前なことができればいいと思います。

「オシャレな人=仕事ができる人」ではない!

スーツのボタンの数は、1ミリも見ていません! 大事なのは清潔感

大切なのはどんな仕事をしたいのか、どうなりたいのか

―受ける会社のことはしっかりと調べておくことが最低限必要だと思いますが、面接官は会話の中で「この人は勉強しているな」とわかるものなのでしょうか?

そうですね。ある程度話をすれば、勉強しているかどうかはわかります。勉強していないからダメだということではありませんが、弊社のことを理解していれば、入社後に大きなギャップは生まれないですよね。もしわからないまま入社してしまったら、「こんなはずではなかった」と辞めてしまうこともある。そうなると、弊社にとっても学生さんにとっても幸せなことではないですよね。そうならないために、ちゃんと事前に会社について調べておくことは大事だと思うんです。

―入社してからいろいろな仕事が待っているかと思いますが、社会人の先輩としてアドバイスがあればお願いします。

まずは何でも挑戦してみることが大事だと思います。もちろん、新入社員には雑用などが回ってくることも多いので、嫌になることもあると思うんです。私自身、入社直後は「こんなはずではなかった」の繰り返しだったんですよ(笑)。

―そうだったんですね!

でも、雑用だとしてもどこかに今後の仕事のヒントがあるし、仕事を手伝うたびチャンスが巡ってくる。私はこの経験があったから、学生さんたちが入社前と後でできるだけギャップを感じないようにイベントを開催しているんです。いまはすごく仕事にやりがいを感じていますね。

―入社時の経験が、いまの仕事につながっているんですね。最後に、就活生にメッセージをお願いします。

就活はすごく重要なものですよね。でも、会社に入ることがゴールではなくて、大切なのはどんな仕事をしたいのか、そこでどんな風になりたいのか。それがあって初めて、入りたい会社が見えてくると思うんです。なので、目先のことよりも将来的の成長の可能性なども考えて、会社を選ぶことをオススメします。会社の「合う」「合わない」はあくまで個人単位ですから、自分の目でしっかり見て、話を聞いてみてくださいね。就活、がんばってください!

―ありがとうございました!

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